GitHub Copilot CLI実践ガイド──VS Code Agent Modeとの違い・Plan・Autopilot・fleetの使い方¶
対象 / ポイント
対象: VS Code Agent Modeは使っているが、Copilot CLIをまだ試していないエンジニア
ポイント:
- Copilot CLIはエディタ不要のターミナル完結型AIエージェント。GitHub.com非依存でGitLab/Azure Repos環境でも動く
- VS Codeにない固有機能: Plan Mode(計画→実装)、Autopilot(自律実行)、/fleet(並列実行)
npm install -g @github/copilotで即インストール。全Copilotプラン(Free含む)で利用可能
VS Code Agent Modeとの違い¶
「VS CodeのAgent Modeで十分では?」と思うかもしれません。Copilot CLIはターミナルで動く別アプリケーションです1。
| 観点 | Copilot CLI | VS Code Agent Mode |
|---|---|---|
| 実行環境 | ターミナル(エディタ不要) | VS Code内 |
| Git ホスト依存 | なし(GitLab/Azure Repos可) | なし |
| Plan Mode | あり(Shift+Tab) | なし |
| Autopilot | あり(自律実行) | なし |
| /fleet(並列実行) | あり | なし |
| セッション継続 | セッション間で記憶維持 | エディタセッションに紐づく |
| カスタムエージェント | 共通(CLI/VS Codeで共有) | 共通 |
| MCP対応 | あり | あり |
重要なのは、カスタムエージェントやSkillsはCLIとVS Code間で共有される点です1。CLIで定義したエージェントはVS Codeでもそのまま使えます。
インストールと初回起動¶
全Copilotプラン(Free/Pro/Pro+/Business/Enterprise)で利用可能です。
# npmでインストール
npm install -g @github/copilot
# 初回起動(ブラウザ認証が開く)
copilot
旧 gh copilot との違い
2025年10月に非推奨化された gh copilot(suggest/explain のみ)とは別物です。2026年1月以降、gh copilot を実行すると新しいCopilot CLIのインストールが案内されます2。
初回起動でブラウザ認証が完了すれば、あとはターミナルでcopilotと打つだけです。
Plan Mode:計画してから実装する¶
Shift+Tabを押すとモードが巡回します(standard → plan → autopilot → standard)。Plan Modeではまず計画を立て、承認してから実装に移るワークフローになります3。/planコマンドでも直接起動できます。
あなた: リファクタリングしたいんだけど、utils.pyの関数を3つのモジュールに分割して
Copilot [Plan Mode]: 以下の計画を提案します
1. string_utils.py — 文字列操作関数を移動
2. file_utils.py — ファイル操作関数を移動
3. date_utils.py — 日付操作関数を移動
各ファイルのimportを更新し、テストを実行...
承認しますか? [y/n]
計画を承認すると、Copilotがステップごとにファイルを作成・編集します。Claude Codeの/planに近い体験ですが、計画と実装がシームレスに接続されている点が特徴です。
Autopilot Mode:自律実行¶
Shift+Tabでさらに切り替えるか、--autopilotフラグで起動します。各ステップの承認なしにタスク完了まで自律的に動作します4。
# CLIフラグで直接起動
copilot --autopilot "テストを全部通るようにバグ修正して"
# 無限ループ防止: 最大ステップ数を制限
copilot --autopilot --max-autopilot-continues 20
通常モードでは「ファイルを編集していいか」「コマンドを実行していいか」を都度確認されますが、Autopilotではスキップされます。長時間タスクに向いていますが、--max-autopilot-continuesで上限を設定しておくことを推奨します。
/fleet:並列タスク実行¶
/fleetはタスクを複数のsubagentに分割して並列実行するコマンドです5。自然言語でタスクを記述すると、Copilotが自動的に分割・並列化します。
あなた: /fleet src/auth.py、src/billing.py、src/notifications.py
にそれぞれユニットテストを追加して
複数のsubagentが同時に起動し、それぞれ独立してテストファイルを生成します。単一セッションで順番に処理するより大幅に速く完了します。
VS Code Agent ModeやClaude Codeにはない、CLI固有の機能です。
/fleet のドキュメント
/fleetはコマンドリファレンスで確認できますが、詳細なドキュメントは現在整備中の可能性があります。最新情報はCLI Command Referenceを参照してください。
/review:コードレビュー¶
/reviewで現在の変更をCopilotにレビューさせます。
あなた: /review
Copilot: git diffを分析中...
## レビュー結果
1. src/auth.py:45 — SQLインジェクションのリスク。パラメータ化クエリを使用すべき
2. src/billing.py:12 — 未使用のimport
...
これはローカルで完結するレビューです。GitHub.comのPR機能は使いません。
マルチモデル対応¶
Copilot CLIでは使用するモデルを選択できます1。
| モデル | 特徴 |
|---|---|
| Claude Opus 4.6 | 高精度、複雑なタスク向け |
| Claude Sonnet 4.6 | バランス型 |
| GPT-5.3-Codex | コード生成特化 |
| Gemini 3 Pro | Google系タスク |
セッション中にモデルを切り替えることも可能です。プレミアムモデルはプレミアムリクエストを消費します。
カスタムエージェントの定義¶
Markdownファイルで独自のエージェントを定義できます6。リポジトリの.github/agents/に.agent.md拡張子で配置すると、CLI・VS Code両方で使えます。ユーザーレベルでは~/.copilot/agents/に配置します。
<!-- .github/agents/test-writer.agent.md -->
# Test Writer
テストコードの生成に特化したエージェントです。
## Instructions
- pytestを使用する
- カバレッジ80%以上を目指す
- エッジケースを必ず含める
あなた: @test-writer src/auth.pyのテストを書いて
チーム全体で共有すれば、GitLabやAzure Reposのリポジトリでも同じエージェント定義が使えます。
まとめ¶
Copilot CLIは「VS Codeの中のCopilot」とは独立したツールです。特に以下のケースで威力を発揮します:
- SSHでリモートサーバーに入って作業する場面(エディタが使えない環境)
- 複数タスクを並列で回したい場面(
/fleet) - 計画→承認→実装の流れを強制したい場面(Plan Mode)
- GitLab/Azure Repos環境でCopilotのエージェント機能を使いたい場面
VS Code Agent Modeと排他ではなく、併用するのが最も効率的です。エディタで細かい編集、CLIで大きなリファクタリング──という使い分けが自然なワークフローになります。