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Codexに画面分割(split view)はある?アプリ・CLI・IDEの現実と2画面化の方法

対象 / ポイント

対象: Codexのデスクトップアプリ、CLI、IDE拡張で、複数のスレッドやセッションを同時に見ながら作業したい人。

ポイント: - 2026年6月26日時点で、1つのCodex画面を左右に割るネイティブsplit viewは確認できない - Codexの中心設計は「複数スレッドを並行実行し、必要に応じて切り替える」ことにある - 2画面化したい場合は、ポップアウト、worktree、tmux、OSのウィンドウ分割を組み合わせる

結論は短い。Codexには、エディタのように1つの画面を左右へ割って2つの作業画面を同時表示するsplit viewは見当たらない

ただし、複数の作業を同時に走らせる力はある。OpenAIはCodexアプリを、複数エージェントをプロジェクト別スレッドで並行実行し、文脈を失わず切り替えるための画面として説明している。1

この記事の問いは1つだ。Codex内の分割機能を探すべきか、それとも外側のツールで2画面化すべきか。

まず結論:「1画面内のsplit view」は無い

Codexで標準的にできるのは、分割表示ではなくスレッドの切り替えだ。

デスクトップアプリにはスレッド、worktree、ポップアウトがある。CLIには対話TUI、resumeforkarchivedelete がある。IDE拡張はVS Code互換エディタの中で動く。どれも並行作業には向くが、Codex自身が画面内に2ペインを作る設計ではない。234

違いを並べるとこうなる。

形態1画面内の分割表示複数作業の並行同時に見る主な手段
デスクトップアプリ非搭載と考えるのが安全可能ポップアウト、worktree、OSのウィンドウ分割
CLI非搭載可能tmux、screen、ターミナルタブ
IDE拡張Codex拡張自体には非搭載可能VS Code/Cursor側の分割エディタ、複数ウィンドウ

ここで大事なのは、「並行実行できる」と「並べて見られる」を分けることだ。Codexは前者には強い。後者は、現状では周辺ツールの仕事になる。

デスクトップアプリ:スレッドは「切り替える」もの

Codexアプリで2つのスレッドを左右に並べる標準操作は、少なくとも公式機能としては確認できない。

公式説明では、エージェントはプロジェクト別のスレッドで動き、ユーザーはタスク間を切り替える。worktreeを使えば、同じリポジトリでもエージェントごとの作業コピーを分けられる。これは競合回避には強いが、1ウィンドウ内のペイン分割とは別物だ。12

最も近い機能はFloating pop-out windowである。アクティブな会話スレッドを別ウィンドウに切り出し、ブラウザ、エディタ、デザインプレビューの近くに置ける。常に最前面に固定する設定もある。2

実用上の流れはこうだ。

  • スレッドをポップアウトする
  • 別ウィンドウとして扱う
  • OSのウィンドウ分割で左右に置く
  • Codexとブラウザ、またはCodexとエディタを並べる

ただし、ポップアウトを「複数Codexスレッドの比較表示」として使う場合は注意がいる。2026年3月19日のGitHub Issueでは、2つ目のポップアウトを開くと既存ポップアウトが置き換わり、同時に存在できるポップアウトは1つだけになったという報告がある。Issueはクローズ済みだが、公式ドキュメント上で「複数ポップアウトを同時に開ける」とは確認できない。5

ネイティブな複数ウィンドウやタブ式レイアウトも、GitHub上では要望として扱われている。Cmd+Nで独立ウィンドウを開く案や、アクティブスレッドを上部タブで切り替える案は出ているが、標準機能として読むのは早い。67

CLI:TUIは1セッション、分割はtmuxに任せる

Codex CLIの対話画面は、基本的に1つのTUIで1つの会話を扱う。

現在のCLIには、保存済み会話を再開する codex resume、直前セッションを分岐する fork、セッションを整理する archivedelete がある。つまり「履歴を扱えない」という意味ではない。実際、公式ドキュメントもローカル transcript を保存し、resume で過去の会話を開けると説明している。3

それでも、CLI単体がtmuxのように1画面を複数ペインへ割るわけではない。複数のCodexを同時に見たいなら、ターミナル側で分割する。

tmux new-session -d -s codex
tmux split-window -h
tmux split-window -v
tmux send-keys -t 0 'codex' Enter
tmux send-keys -t 1 'codex' Enter
tmux send-keys -t 2 'codex' Enter
tmux attach -t codex

この方法なら、複数のCodexプロセスを1つのターミナル画面に並べられる。各セッションは独立しているため、別タスクを渡せる。ターミナルを閉じてもセッションを残せる点も、長い修正作業では便利だ。8

弱点もはっきりしている。表示はテキスト中心で、差分レビューは狭く、承認待ちのプロンプトもペインごとに散る。Nimbalystの並列運用ガイドも、worktreeとtmuxは有効だが、承認やレビューの見落としが起きやすいと整理している。8

GUIでまとめたいなら、CodeAgentSwarmのような多重化ツールもある。同ツールは1つのワークスペースで最大6つのCodex CLIセッションを扱い、通知や履歴検索を提供すると説明している。9 ただしこれはOpenAI公式機能ではないため、チーム導入ではセキュリティ、ログ、更新頻度を別途評価する必要がある。

IDE拡張:分割はVS Code側が持っている

IDE拡張での画面分割は、CodexというよりIDE側の機能として考えるとよい。

OpenAIの公式ドキュメントでは、Codex IDE extension は VS Code、Cursor、WindsurfなどのVS Code互換エディタで使えると説明されている。4 つまり、エディタ分割、サイドバー、複数ウィンドウといった表示面は、ホスト側のIDEが担う。

実用的には、次のような形になる。

  • 左にCodex拡張、右にコードエディタを置く
  • 片方のエディタグループに差分、もう片方に実装ファイルを置く
  • プロジェクトを分けたい場合はVS Code/Cursorの複数ウィンドウを使う

OpenAI Developer Communityにも、2つのVS CodeウィンドウでCodex拡張を使い、別々のプロジェクトを扱う運用例が投稿されている。ただし、その投稿では2つ目のウィンドウのログインが戻らない問題も報告されている。10 複数ウィンドウ運用は可能性がある一方、認証まわりは環境差が出る。

目的別の2画面化レシピ

選ぶ手段は、「何を同時に見たいか」で決まる。

目的推奨構成理由
Codexとブラウザプレビューを並べたいアプリのポップアウト + OS分割公式が想定するフロントエンド反復に近い
複数Codexセッションを一望したいCLI + tmux1画面に複数TUIを置ける
同じリポジトリで別案を並行検証したいworktree + 複数セッションファイル編集の衝突を避けやすい
コードとAI対話を並べたいIDE拡張 + エディタ分割分割エディタと差分ビューをそのまま使える
多数のセッションを監視したい専用GUI通知、履歴、タスクボードを追加できる

OS側の分割機能も地味に効く。macOSのSplit View、WindowsのSnap Layouts、PowerToys FancyZones、Rectangleのようなツールを使えば、Codexを無理に分割しなくても作業面を整えられる。

「Codex内に分割があるか」ではなく、「Codexをどの面に置くか」と考えた方が速い。

まとめ

Codexの画面分割を探しているなら、答えはネイティブsplit viewではなく外側の分割を使うだ。

  • デスクトップアプリは、スレッド切り替え、worktree、ポップアウトを軸にする
  • CLIは、複数プロセスをtmuxやターミナルタブで並べる
  • IDE拡張は、VS Code/Cursor側の分割エディタを使う

見落としがちな点は、これは単なる未実装リストではないことだ。Codexの設計は、複数エージェントを走らせ、人間が必要なスレッドへ移動し、レビューする方向に寄っている。

だから、常時監視型の作業をしたい人ほど、tmuxや専用GUIの方がしっくり来る。反対に、集中して1つずつレビューする運用なら、Codexアプリのスレッド切り替えとworktreeだけで十分な場面も多い。分割機能の有無より、自分の作業が「並行監視型」か「集中レビュー型」かを先に決める方が失敗しにくい。

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