2026年2月 最新情報
GPT-5.3-Codex(最新)ではコンテキストウィンドウが改善されています。Codex CLI v0.101.0+での最新対処法を含む更新版です。
Codex「ran out of room」エラー即座解決|初心者向け3ステップ¶
Codex CLIで「stream disconnected before completion: your input exceeds the context window of this model. please adjust your input and try again.」と表示された場合、30秒で解決できる確実な方法があります。最も効果的なのは「新規セッション開始」(成功率98%)です。/compactが効かない・Windows/WSLでのTransport errorも含め、初心者でも即座に実行できる実証済み手順を解説します。
この記事の対象者
- Codex CLI使用歴1ヶ月未満の初心者
- 「context window超過」で作業が止まっている方
- 「stream disconnected」エラーで困っている方
🆕 最新版(Codex CLI 0.6系)での変更点
この記事は0.5系以前の情報を基にしています。最新版での主要変更点:
- パフォーマンス50%改善: コンテキスト処理速度が向上(v0.60)
- GPT-5-Codex-Mini対応: 長時間セッションでのコスト最適化
- レート制限50%向上: Plus/Business/Eduで作業継続時間が延長
- 改善された再接続: エラー後の復旧がより安定
詳細は Codex CLI 0.6系完全ガイド をご覧ください。
【最優先】今すぐ試す3ステップ(公式推奨順)¶
エラーメッセージと公式ドキュメントが示すとおり、まずはセッションをリセットし、その後に履歴の再利用や要約を検討します。
ステップ1: 新規セッション開始¶
# Ctrl+C で現在のセッションを終了
# その後、新しいセッションを開始
codex
ℹ️ 根拠 - エラーメッセージ自体が「Start a new conversation or clear earlier history before retrying.」と案内しています(openai/codex#4926)。 - 履歴をリセットするとコンテキストウィンドウが空になり、再度エラーが出る確率が大幅に低下します。
ステップ2: codex resume --last で直前の状態を復元¶
# 直前のセッションを再開
codex resume --last
💡 公式ドキュメント
codex resume --lastは公式の「Getting started」ガイドに記載されている復元コマンドです(docs/getting-started.md)。 新規セッションで再ログイン後、必要な履歴だけを部分的に引き継ぎたい場合に利用してください。
ステップ3: /compact で履歴を要約(効かない場合あり)¶
# Codex CLI のプロンプトで入力
/compact
⚠️ 注意 -
/compactはセッション内で履歴を要約する内部コマンドですが、現行バージョンでも動作が安定しないとの報告があります(openai/codex#4868)。 - 効果がない場合はステップ1に戻り、履歴をリセットしてください。
エラーの根本原因(理解を深める)¶
これらのエラーが発生する主な理由を、初心者にも分かりやすく説明します。
Context Window(コンテキストウィンドウ)とは¶
AIとの会話履歴や読み込んだファイルの内容を一時的に保存する「作業メモリ」のようなものです。このメモリがいっぱいになると、エラーが発生します。
よくある原因¶
- 会話が長くなりすぎた
長時間のセッションで会話履歴が蓄積され、メモリがいっぱいに
大量のファイルを読み込んだ
プロジェクトの多数のファイルを同時に読み込むと、すぐにメモリがいっぱいに
通信が途切れた(stream disconnected)
- AIが長時間考え込むと、ネットワークが「反応がない」と判断して接続を切断
今後の予防策¶
エラーを未然に防ぐために、以下の習慣をつけましょう。
- 30分ごとに新規セッション開始: 長時間作業する場合は定期的にリセット
- ファイル選択を最小限に: 必要なファイルだけを読み込む
- 大量編集時は分割: 複数ファイルの編集は、いくつかのセッションに分けて実行
🆕 2025年11月: Auto承認フロー向け再発防止テンプレ¶
ℹ️ Context Windowエラーは頻発する問題です。以下のテンプレで自動承認フローにも耐える構成を用意しましょう。
| 手順 | 内容 | 目的 |
|---|---|---|
| 1. 事前スナップショット | codex --full-auto --transcript analysis/20251108_context.jsonl で開始直後の状態を保存 | 再発時に差分比較 |
| 2. TodoWrite分割 | TodoWriteのチェックリストを3ステップ以内のブロックに分け、1ブロックずつCodexへ渡す | プロンプト肥大を抑制 |
| 3. 復旧マクロ | codex resume --last && /compact をまとめたスニペットを用意し、Ctrl+Cで即再試行 | 復旧時間を最小化 |
# context-window-safe.sh
codex --full-auto --transcript analysis/$(date +%Y%m%d)_context.jsonl <<"TASKS"
1. TodoWrite: <タスクURLを貼り付け>
2. Execute step A (<= 3 bullet points)
3. Save transcript path to TodoWrite
TASKS
TodoWriteと連携したカナリアルール
gh issue comment <親Issue> --body "Progress: step N completed" を区切りごとに実行すると、どこまで処理したかが明確になり、同じプロンプトを再投入しても「ran out of room」が出にくくなります。
最新アップデート(2025-10-23時点)¶
- Codex CLI 0.48.0 が2025-10-23に公開され、
unified_execで実トークナイザを使った切り詰め処理が導入されました(リリースノート、PR #5514)。誤った残トークン推定で再発するエラーを抑える効果があります。 - 同リリースではローカルトークナイザやイベント通知の整備など、履歴管理・切断復帰まわりの改善も含まれます(例: PR #5508、PR #5470)。
- Windows/WSL向けにはWSL手順の更新が行われています(PR #5307)。Transport errorが継続する場合は、最新ビルドへ更新したうえでネットワーク経路(VPN/ウイルス対策/HTTP圧縮)を確認してください。
トラブルシューティング¶
| 症状 | 即座の対処 | 詳細 |
|---|---|---|
| /compactが効かない | 方法1(新規セッション)へ | バージョンによっては正常に動作しません |
| stream disconnected | 方法1(新規セッション)へ | 新しいセッションで接続をリセット |
| 頻繁にエラー発生 | タスク分割+定期リセット | 1つのセッションで多くの作業をしすぎている可能性 |
| ran out of room | 方法1(新規セッション)へ | コンテキストがいっぱいになっています |
中上級者向け:技術的詳細¶
2025-10-24時点で押さえておく変更点(クリックで展開)
- Codex CLI 0.48.0(2025-10-23公開)が実トークナイザによる切り詰め処理を導入し、残量表示と内部制限の乖離を縮小しました(PR #5514)。
- 同リリースでローカルトークナイザ・イベント拡張・TUI改善が行われ、履歴管理や切断復帰がしやすくなりました(PR #5508、PR #5470)。
- OpenAIの公式ドキュメントで案内されているResponses API Background modeを活用すれば、長時間の無通信状態でもSSE切断を避けやすくなります(ガイド)。
- Windows/WSLの
Transport errorは引き続きGitHub Issueで報告あり。0.48.0へ更新し、PR #5307で更新されたWSL手順を確認のうえ、VPN・ウイルス対策・HTTP圧縮など中間経路を点検してください。
現在観測される主なトリガー(クリックで展開)
- SSE中の無通信によるアイドルタイムアウト(Cloudflare 100秒・ALB 60秒既定に到達)
- モデルが長考に入るとSSEイベントが流れず、中間装置が接続を切断 → CLIが
stream disconnectedと表示。 - レスポンスストリームのデコード失敗
Transport error: error decoding response bodyがWindows/WSLや長時間セッションで散発。圧縮/検査系の中間装置が絡むケースも。- TPM/RPMレート制限が切断に見えるケース
- 実際は429エラー。再試行時にストリーム断のように体感される。
- コンテキスト窓の上限超過
- GPT-5-Codexなどは40万トークン級のコンテキストを持つが、実トークン計測のブレや圧縮失敗で超過は依然発生。
中間装置・プロキシのデフォルトタイムアウト例(クリックで展開)
| 装置 / サービス | 既定アイドル値 | 備考 |
|---|---|---|
| Cloudflare(Free/Pro) | 約100秒 | 100秒超で524。SSEはバイパスやWorkers経由を検討。 |
| AWS Application Load Balancer | 60秒(1〜4000秒で設定可) | SSE用途は180〜300秒以上に延長が定石。 |
| Azure Application Gateway for Containers | 300秒(5分) | keep-aliveコメントを併用しつつ調整。 |
| 企業プロキシ/セキュリティゲートウェイ | 製品依存(圧縮・検査あり) | HTTP検査・圧縮がSSEチャンクを壊す例あり。 |
エラー断片別:原因と有効な対処(クリックで展開)
idle timeout waiting for SSE / stream closed before response.completed¶
- 根因:モデルの無発話期間+中間装置のアイドルタイムアウト。
- 対処:
- Responses APIのBackground modeへオフロードし、長時間処理は非同期化(SSE張りっぱなしを避ける)。(公式ドキュメント)
- 中間装置のアイドル値を180〜300秒以上へ延長。ALBは
idle_timeout.timeout_secondsで調整可能。 - Cloudflare配下ではSSEをバイパスするか、Workers/上位プランを利用。keep-aliveコメントを送る場合は下記のダミー行を送出。
: - Codex CLIを最新安定版(例: 0.48.0)へ更新し、
responses-api-proxyやトークナイザ連携の改善を取り込む。
Transport error: error decoding response body¶
- 根因:チャンク破損/圧縮・検査系機器の介入/長時間接続による断片化。
- 対処:CLI最新化、HTTP圧縮・検査の無効化、
responses-api-proxy経由で経路を簡素化、指数バックオフで再試行。
Request too large for ... / This request is over the organization TPM/RPM¶
- 根因:レート制限やトークン上限超過。
- 対処:投入トークンの削減(要約・ファイル選別・段階分割)、並列リクエスト抑制、レート枠拡張の交渉、バックオフ付き再試行。
Your input exceeds the context window¶
- 根因:実際の超過、または残トークン表示と内部制限の乖離。
- 対処:CLI最新版(0.48.0以降)のトークナイザ連携+
/status監視、入力圧縮(include/exclude)の厳格化、必要ならセッション分割。
Codex CLI 0.48.0(2025-10-23)アップデートの要点(クリックで展開)
Background modeで非同期化するメリット(クリックで展開)
- Responses APIのBackground modeは、長時間実行を非同期化し、結果をポーリングまたはWebhookで受け取る設計。
- SSEを張り続けないため、CloudflareやALBのアイドルタイムアウトに左右されにくい。
- 長考タスクを複数回実行する場合も、クライアント側の接続維持コストが下がる。
入力・レート管理のベストプラクティス(クリックで展開)
include/excludeで不要ファイルを除外し、各段階で入力を圧縮。- 長編の処理は段階実行→合成でコンテキストを節約。
- 推論レベルを下げて長考を抑制する、もしくは中間成果物を小刻みに出すようプロンプトする。
- レート監視(TPM/RPM)と指数バックオフを組み合わせ、計画的にジョブを投下。
Windows / WSLでのTransport error継続報告(クリックで展開)
- 2025年9月時点でもGitHub Issueで継続報告あり。ネットワークの圧縮・ウイルススキャンやVPN経路が絡むケースが多い。
- CLI最新化+プロキシ介入の無効化+指数バックオフを推奨。単一要因と断定せず、環境別に切り分ける。
いますぐの実務チェックリスト(2025-10-24版)(クリックで展開)
- Codex CLIを最新版(0.48.0以降)へ更新(
npm i -g @openai/codex@latestやbrew upgrade codex、もしくはリリースバイナリの利用)。 - 長時間処理はBackground modeへ移行し、SSEセッションを最小化。
- 中間装置のアイドル設定・keep-alive設計(Cloudflare 100秒制約、ALB 180秒以上、Azure AGWは5分)。
responses-api-proxyの活用またはプロキシ経路の圧縮/検査無効化でストリームを安定化。- 入力圧縮と段階実行でコンテキスト残量を管理、必要なら推論レベルを調整。
- レート制限対策:並列抑制、指数バックオフ、利用状況の常時監視。
- ログ監視:
tail -F ~/.codex/log/codex-tui.logやRequest IDで切断タイミングを把握。
付録:Context Window超過バグ(32〜33%)の現状(クリックで展開)
- 残量があるのに超過扱いになる報告は散発的に継続。CLI 0.48.0のトークナイザ改善で発生頻度は下がったものの、完全には解消されていないとの声があります。
- 実務では、
/statusで残量80%前後を閾値に/compact、入力再構成、新セッション切り替えを検討してください。