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Claude Code脆弱性CVE-2025-64755|sedコマンド検証バイパスによる任意ファイル書き込みの詳細と対策

この記事の対象者

  • Claude Codeを日常的に使用している開発者

この記事のポイント

  1. CVE-2025-64755の技術的な攻撃メカニズムの理解
  2. 自分の環境が影響を受けるかの判断方法
  3. 脆弱性への具体的な対応手順

脆弱性の概要

重要

v2.0.31以降に自動更新されている場合、この脆弱性の影響は受けません。

2025年11月20日、AnthropicはClaude Codeにおける深刻な脆弱性CVE-2025-64755を公開しました。この脆弱性はsedコマンドのパース処理の欠陥により、read-onlyモードの制限をバイパスして任意のファイルに書き込みが可能になる問題です。

基本情報

項目内容
CVE IDCVE-2025-64755
深刻度 Critical(CVSS 3.1: 9.8)/ High(CVSS 4.0: 8.7)
影響バージョンv2.0.31未満
修正バージョンv2.0.31
CWECWE-78(OSコマンドインジェクション)
発見者Adam Chester(SpecterOps)

技術的な詳細

脆弱性のメカニズム

Claude Codeはセキュリティ機能として、ユーザーが指定したディレクトリ外へのファイル書き込みを防ぐread-onlyモードを備えています。しかし、sedコマンドの検証ロジックに不備があり、特定のコマンドパターンでこの制限を回避できました。

sedコマンドにはw(write)やr(read)といったファイル操作サブコマンドが存在します。脆弱なバージョンでは、これらのサブコマンドを含む入力が適切に検証されず、任意のパスへの書き込みが可能でした。

攻撃シナリオ

攻撃者はプロンプトインジェクションを通じて、以下のような攻撃チェーンを構築できます。

  1. 悪意あるリポジトリの準備: READMEやコード内に細工されたプロンプトを埋め込む
  2. Claude Codeによる読み込み: 開発者がリポジトリを分析する際にプロンプトが実行される
  3. sedコマンドの悪用: バリデーションをバイパスして.zshenv等のシェル起動ファイルに書き込み
  4. RCE達成: 次回のシェル起動時に悪意あるコードが実行される

攻撃の深刻性

この攻撃は完全に自動化可能であり、ユーザーが明示的に許可を与えなくてもread-onlyモードを突破できました。

影響範囲と悪用状況

影響を受ける環境

  • npm版Claude Code: @anthropic-ai/claude-code v2.0.31未満
  • すべてのプラットフォーム: Windows、macOS、Linux

現在の悪用状況

2026年1月時点で、PoC(概念実証コード)が公開されており、実際の攻撃に悪用されている報告があります。セキュリティ研究者によると、暗号通貨関連のユーザーを標的とした攻撃が確認されています。

対策方法

バージョン確認

現在のClaude Codeバージョンを確認します。

claude --version

v2.0.31以上であれば対策済みです。

手動更新が必要な場合

自動更新を無効にしている場合は、以下のコマンドで更新してください。

npm update -g @anthropic-ai/claude-code

自動更新ユーザー

標準設定でClaude Codeを使用している場合、自動更新により既に修正版が適用されています。

追加の防御策

脆弱なバージョンを使用していた期間がある場合、以下の確認を推奨します。

  • シェル起動ファイル(.bashrc.zshenv等)の不審な変更がないか確認
  • 最近のコマンド履歴に見覚えのないsedコマンドがないか確認
  • 信頼できないリポジトリを分析した記憶がある場合は注意

教訓と今後の対策

AIツールのセキュリティリスク

この脆弱性は、AIコーディングツールが持つ特有のリスクを浮き彫りにしました。

  1. プロンプトインジェクション: AIへの入力が攻撃ベクトルになりうる
  2. 権限の過信: read-onlyモードでも完全な保護にはならない
  3. サプライチェーン攻撃: 悪意あるリポジトリを通じた間接攻撃

開発者への推奨事項

  • AIツールは常に最新版を維持する
  • 信頼できないソースのコードを分析する際は追加の注意を払う
  • サンドボックス環境での実行を検討する

参考リソース

まとめ

CVE-2025-64755はClaude Codeのsedコマンド検証における重大な脆弱性です。v2.0.31で修正されており、自動更新ユーザーは既に対策済みです。手動更新ユーザーは速やかにアップデートを実行してください。

AIコーディングツールの普及に伴い、このような脆弱性は今後も発見される可能性があります。常に最新版を維持し、セキュリティアドバイザリに注意を払うことが重要です。